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太陽風を原因とする
地磁気の短期間での逆転による
地球大異変のメカニズム


By 久保田英文



私は、予言の検討から、2012年に地球大異変が起こると考えている。
地球大異変の原因は、何であろうか。
 小天体の地球への激突はどうか。小天体の地球への激突は、過去、地球の大氷結や恐竜の大絶滅などをもたらした。しかし、地球に衝突して大異変をもたらすような小天体は、現在、確認されていない。小天体の激突が原因ではないだろう。
 では、フォトンベルトはどうか。
「内容については諸説あるが理論的な解説がされておらず、その存在は科学的に確認されていない。観測に成功したとする主張もあるが、天の川の写真や無関係の天体の可能性も否定できない。」
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「フォトンベルト」の項より)
フォトンベルト説は怪しい。地球大異変は短期間で劇的に訪れる。そのような大異変をもたらすのは小天体の激突だが、いまの時期に見合う小天体は、存在しない。ポールシフトの原因も見つけられない。そこで、フォトンベルトという未知の現象が考え出されたのだと思う。私はフォトンベルト説を採らない。
 予言に従えば、ポールシフトであると考えられる。
「その変動だが、われわれの見るところ、これらは1958年に始まり、大異変と両極の移動が織り成す変化をもって終結するのである。…」(378-16)
(『1998年エドガー・ケイシー世界大破局への秒読み』68〜69頁)
「…北極南極に異変が起き、それが熱帯地方の火山噴火を早め、両極の移動を起こす結果となるだろう。…」
(『1998年エドガー・ケイシー世界大破局への秒読み』52〜53頁)
では、短期間にボールシフトを生じさせる原因は何か。地球には、磁石が北を指すことで分かるように地球自身の作る磁場がある。この地球磁場を地磁気という。ここで、地球の極について確認する。
「地磁気は地球中心に置いた仮想的棒磁石のつくる磁場でよく近似することができる。……地理的な北極や南極は地磁気の極とは一致しない。自転軸が地表と交わる点が地理的極であるのに対して,伏角が90度になる点,つまり小磁石が垂直に立つ点を磁極といい,南北両半球についてそれぞれ南磁極,北磁極と呼んでいる。これに対して,想定した仮想的棒磁石の軸が地表と交わる点が地磁気極で,それぞれ地磁気北極,地磁気南極と呼んでいる。これら3種類の極はそれぞれ異なった位置にある。」
(平凡社世界大百科事典「地磁気」より)
地球大異変を科学的に把握するために、ポールシフトを、地磁気極の移動と自転軸の移動に区別して考えることにする。地球内部の磁気との関係で、地球磁場の変化を考えるので、磁極ではなく、地磁気極を考える。
 私は、小天体の激突ではなく、地磁気極の逆転が短期間に起こり、それにより、大地殻変動が起こって、自転軸が移動すると考える。地磁気の逆転は、通常、長期間を費やして生じる。なぜ、地磁気極の逆転が短期間に起こるのか。それは太陽の大異変が原因であると考える。マヤ族は、太陽を恐れ崇拝して観察し、太陽に基づいた正確な暦を作った。その暦が2012年の終末を予言している。また、日の光の恵みなどを与え、地球に最も影響力がある天体が太陽である。太陽が原因であると考えるのが自然である。
 そして、この太陽の大異変により、極めて強い太陽風(高温な太陽最外層大気が外方で弱くなっている太陽の重力場を逃れて流出する現象)が太陽系を駆け抜けて、満たす。それにより、太陽系内の宇宙空間に極めて強い磁場が作られる。その強い磁場の中には、地磁気を逆転させる方向の磁力線が満ちている領域が存在するであろう。その領域の力が最強の太陽風により最も強まっている時期に、地球がその領域を通過するのであろう。最大の太陽活動が2012年に入って地球に大影響を及ぼすのである。この太陽活動を原因とする強大な磁場の影響を受けて、地磁気は短期間に逆転するのであろう。
なぜ、太陽の大異変が2012年頃に起こるのか。太陽の周期的活動の結果とも言えるだろう。また、銀河中心の影響も考えられるかもしれない。
 宇宙の磁場(太陽風)の影響により、地磁気が逆転するメカニズムを考える。まず、地球内部の様子を確認する。

図A 地球内部

地球は表面から地殻、マントル、核に区分される。陸の場合、地下30〜60kmまでが、地殻である。地殻から、地下2900キロメートルまでがマントルである。マントルから、地球の中心である地下6400キロメートルまでが核である。マントルは岩石でできている。地殻とマントルは流動性により、次のように区別される。地下深度150kmまでが、リソスフェア(岩石圏)であり、固くてほとんど流れない。リソスフェアから地下深度700キロまでの幅550kmが、アセノスフェア(岩流圏)であり、比較的流動性がある。アセノスフェアから、地下深度2900kmまでの幅2200kmがメソスフェアであり、固い岩石の層となっている。核は金属でできており、外核と内核に分かれる。メソスフェアから地下深度5100kmまでの幅2200キロメートルが外核であり、流体である。外核から地球の中心までの幅1300キロメートルが内核であり、固体である。
 次に、地磁気の主な原因を確認する。
☆ダイナモ理論
「地球内部の2900kmより深い部分は核と呼ばれるが,そのうち,深さ5120kmより浅い部分は外核と呼ばれ,流体である。また,核の主成分は鉄で,電気の良導体である。磁場の中でこのような導電性の流体が運動すると,誘導電流が流体核中に生じ,新しい磁場がつくられる。この磁場中での流体運動はさらに別種の誘導電流,したがって磁場を発生する。このような作用がくりかえされて,もし初めの磁場と同じ形の磁場が発生し,さらに流体運動の速度が適当で磁場の減衰が補償されるならば,その磁場はいつまでも一定に保たれるであろう。つまり,地球流体核内の運動によって電流が発生し,その電流のつくる磁場が地表で地球磁場として観測されるというわけである。地球流体核内での発電作用によって地磁気の原因を説明するこの考えをダイナモ理論と呼ぶ。」
(平凡社世界大百科事典「地磁気」より)
このダイナモ理論が通説である。この他にも、核よりも上の部分を流れる地電流が形成する磁場が考えられる。
宇宙の強大な磁場の影響が、地球の外核の上の部分に及ぶ。次に、宇宙の強大な磁場の影響と地球の外核の上の部分の影響が外核に及ぶ。この強大な磁場の影響により、外核の流体を流れる電流の向きが逆転する。電流の向きの逆転が可能なのは、電流が流体そのものではなく、流体を流れる電子だからである。この電流の向きの逆転が電磁的影響を及ぼし、磁気を帯びた導電性の流体の運動方向が逆転する。これにより、ダイナモの発生する磁場の向きが逆転するのである。結果、地磁気の短期間の逆転が完成する。
地磁気の短期間の逆転により、大地殻変動が起こるメカニズムを解明する。まず、マントル対流とプレートテクトニクスについて確認する。
☆マントル対流
「地球のマントルに深部から表面近くまでに達する大規模な熱対流が存在すると仮定して,熱も物質も対流に乗って運ばれるとすると,地殻と上部マントルに起こっている諸現象をうまく説明することができる。熱せられた地球が表面から冷えていく段階で,その内部に熱対流が生じるだろうとは古くから指摘されていた。地球内部が高温であることは,地下の温度が深部ほど高いという観測事実からも推定されるが,放射性核種の崩壊による発熱や落下に伴う重力エネルギーの熱エネルギーへの変換によって,地球内部は地球生成後のある時期以後ずっと高温に保たれていたと考えられる。一方,地球表面は放射によって熱を失って冷やされているので,その間に高温の内部から表面に向かって物質が流れ,表面近くにわき出してから水平に移動し,ついには冷えて沈み込む熱対流が発生する。地球内部は核とマントルに二分されているので,核とマントルには独立の対流が発生する。核内の対流は地球磁場発生に重要な役割を果たす。地質現象にかかわるのはマントル対流である。」
(平凡社世界大百科事典「マントル対流」より)
このマントルの熱対流が地殻変動の主要な原因である。
☆プレートテクトニクス
「プレートはその下にあるアセノスフェアの動きに乗っておのおの固有な運動を行っている。アセノスフェアを含むマントルは定常的に対流しており、一定の場所で上昇・移動・沈降している。プレートはその動きに乗って移動しているが、プレート境界部では造山運動、火山、断層、地震等の種々の地殻変動が発生している。プレートテクトニクスはこれらの現象に明確な説明を与えた。」
(フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』「プレートテクトニクス」の項より)
核の熱が地球内部の回路を通じて地表に運ばれて、地質現象が起きていることになる。
ここで、地磁気の逆転の過程で、外核の流体の運動方向が逆転していることに注目しよう。流体の運動方向が逆転したので、外核の流体の運動に乗って運ばれる核の熱の運動方向、熱の回路も重大な変化を受ける。そして、核の熱対流とマントルの熱対流は別の流れを構成しているが、核の熱対流の流れの変化を受けて、マントルの熱対流の流れが変化する関係にある。核の熱の運動方向が大変化したので、マントルの熱対流も大変化を起こすことになる。マントルの上昇部が、大移動することになるであろう。大移動の結果、地表の弱い裂け目であるマントルの下降部が、新たな上昇部となると考えられる。そして、旧の上昇部は、新たな下降部に変化するものが多いと考えられる。このようにマントルの熱対流が大変化したので、マントルの熱対流に乗っている地殻に大変動が生じる。陸が海になり、海が陸になるような大地殻変動が生じることとなる。
大地殻変動の結果、地殻が裂け、震え、移動することにより、地球表面の重力のバランスが崩れることとなる。これに加えて、地球内部の流体の運動変化、すなわちアセノスフェアと外核の運動方向の変化によって、地球内部の重力のバランスが動揺している。これらの重力バランスの変化により、地球自体がふらついて、自転軸が移動する。自転軸が移動すると、自転軸の傾きに関係する気候が大きな影響を受ける。結果、大気候変動が生じる。
このようにして、恐るべき大異変が地球を襲うことになる。



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